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書籍形態

きいろいのは ちょうちょ

受賞歴:

  • 全国学校図書館協議会・選定図書(2006)
  • 日本子どもの本研究会選定図書(2006)
  • 日本図書館協会選定図書(2006)
対象年齢 小学校高学年から
ジャンル 読み物 > 外国の読み物
サイズ(判型) 20cm×14cm
ページ数 246
ISBN 978-4-03-744660-4
NDC 933
発売日 2006年6月

定価:本体価格 1,400円+税

【偕成社在庫:わずか】

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紹介記事へ(Kaisei web)

内容紹介

のろわれた一族の屋敷を相続した孤児のオリヴァーにしのびよる危機。英国の人気作家が描く、ぶきみで楽しいゴーストストーリー。

著者紹介

エヴァ・イボットソン

1925年、ウィーンに生まれる。幼年期に両親の離婚を経験。8歳の頃、ナチスの台頭によってイギリスに移住。生理学を学び、昆虫学者の夫と結婚したあと作品を書きはじめた。『夢の彼方への旅』でスマーティーズ賞金賞を受賞。幽霊や魔法使いが登場するファンタジーを中心に、その奇抜なアイデアとウィット、たくみな語り口が子どもから大人まで幅広い読者からの支持を集めている。2010年にニューカッスルの自宅で死去。おもな作品に『ガンプ 魔法の島への扉』『幽霊派遣会社』『黒魔女コンテスト』『アレックスとゆうれいたち』などがある。

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三辺律子

英米文学翻訳家。白百合女子大学大学院終了。おもな訳書に、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『時の彼方の王冠』ジョーン・エイキン『心の宝箱にしまう15のファンタジー』キプリング『プークが丘の妖精パック』、クリス・ダレーシー『龍のすむ家』クリス・プリーストリー『モンタギューおじさんの怖い話』、メアリ・E・ピアソン『ジェンナ 奇跡を生きる少女』、エヴァ・イボットソン『幽霊派遣会社』など多数。

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著者より

★刊行時に寄せられたメッセージです

この物語は、第二次世界大戦の最中にいきなり幽霊になってしまったウィルキンソン一家のお話です。とまどったのもつかのま、一家はそれなりに幽霊生活を楽しんでいましたが、住んでいた家を追い出されてから苦難の時がはじまります。そんな一家を助けたのが「幽霊派遣会社」。会社に紹介されて行った先は、数百年の歴史を持つマナー・ハウスでした。そして屋敷の当主は、十歳にもならない孤児の少年だったのです……。

イボットソンの作品を読んでいると、またたくまに子ども時代に引きもどされます。翻訳の作業では何度も作品を読みなおしますが、お気に入りの場面や思わずクスッと笑ってしまうセリフが近づいてくると、もうわくわくしはじめ、いざその箇所を読むと、何度でも感動してしまいます(そのおもしろさが訳文でつたわっていないことに気づいて、四苦八苦したりもするのですが)。大人になると、おなじ本を何度も読むことは少なくなってしまいますが、子どものころはこんなふうにお気に入りの場面やセリフを何度も読み返しては、そのたびに小さなよろこびを味わっていたことを、イボットソンは思い出させてくれます。

それに最近、ひそやかな楽しみを感じる場所がふえたのも、イボットソンのおかげです。私の行く肉屋さんは、注文した品を奥の冷凍庫から出してきてくれますが、その冷凍庫の中をかいま見るたびに、ロンドンの肉屋さんにとりついていたあの恐ろしいシュリーカー夫妻を思い出してしまいます。先日、川岸で釣竿を持っている男の人を見た時も、ウィルキンソン氏を思い出しましたし(幽霊あつかいしてごめんなさい!)、動物園で熱帯のカエルを見たときはもちろん、伝説の黄金のカエル(の幽霊)に思いをはせました。子どものころ、そんなふうに毎日の生活にほんのちょっと奥行きをあたえてくれた本たち。この『幽霊派遣会社』もそんな本になれればいいなと心から思います。(三辺律子)

幽霊派遣会社
幽霊派遣会社