おかしなことに、わたしの顔を見るとみな、奇妙な話をしたくなるらしい。
図書館でアルバイトするわたしのもとに集まる、不思議な話とは?
「だいちくんのぴょんぴょんカエル」「ドッペルゲンガー」
「シンデレラのねずみ」「エレベーターのあやかし」「少年の夢」の5編からなる
図書館を舞台にした斉藤洋の奇譚集、第2弾。
受賞歴:
その人と話していると、なぜか話そうと思っていなかったことまで話してしまう。
そういう人がたまにいますが、このシリーズの主人公もそんなタイプです。
図書館の児童読書相談コーナーではたらく主人公は
知らぬまにうごくぴょんぴょんカエル、借りたはずのない本、ハムスターに起こる奇妙な現象など、ちょっとこわくて、どこか切ない話を聞くことになります。
そして、最後には主人公自身が体験した不思議な話が明かされます。
『アリスのうさぎ』につづく、シリーズ第2弾、手にとっていただければさいわいです。
『アリスのうさぎ』を読んですぐに『シンデレラのねずみ』も購入し読みました。どちらも子どもから大人までおもしろく読める本だと思います。偕成社さんの児童書は昔から大好きで何冊も持っていますが、思えば全て年齢関係なく楽しめ、とても満足できて何度でも読み返したくなる本ばかりです。(40代)