図書館の<児童読書相談コーナー>で
アルバイトをしているわたしのもとには、
なぜか、不思議な話が集まってくる。
「天使の本か悪魔の本か」「美術館の少女」
「アリスのうさぎ」「白い着物」の四編からなる
斉藤洋の奇譚集。
受賞歴:
とある事情から、図書館の〈児童読書相談コーナー〉ではたらくことになった青年が、訪れる相談者から、なぜかその身に起きた不思議な話を聞くことになる、というのが筋立ての連作短編集です。
収録している四編には怖い話もありますが、共通するのはどこか切ない読後感です。名手・斉藤洋の奇譚集、お楽しみいただければ幸いです。