八乙女市子は、茨城にくらす中学3年生。受験生のはずが、志望校も決まらず、まだ気はそぞろ。そんなある日、「日本一の鉱物学者」が将来の夢という、ちょっと変わったクラスメイトの偉生から、とつぜん告白されてしまいます! とまどいながらもしだいに偉生に親しみを感じていく市子。二学期になり、偉生は、なぜか文化祭の展示で原発について調べようと提案します。
1995年に生まれ、2011年3月に中学卒業をむかえる15歳たちの一年間を描き、現代に生きる「希望」を問う意欲作。著者は坪田譲治文学賞作家、濱野京子。
本書は「日本児童文学」2012年3・4月号から11・12月号まで連載した作品に加筆修正したものです。
受賞歴: