少年時代、毎年夏休みを過ごした母の郷里で、少年だった私は現実とも幻ともつかない奇妙な出来事をいくつも経験する。ノスタルジー漂う昭和30年代を舞台に、村の人々の複雑な人間模様と、少年の成長を織り交ぜながら綴った奇譚集。
愛知県生まれ。イラストレーター。絵本に『おなじのどーれ?』、「ぶたぬきくん」シリーズ、児童書の挿し絵に「なんでもコアラ」シリーズ、『日曜日の朝ぼくは』『クリスマスをめぐる7つのふしぎ』『夜空の訪問者』『ぼうけんしよう お金のせかい』『アルフレートの時計台』などがある。
誰もが持っている、子供の頃独特の淡い切ない不思議な想い出を呼び覚えさせて、いやしてくれる、すばらしい作品です。絵も良い。(50代)