母も兄弟たちも人間に殺されてしまったハイイログマのワーブ。その激しい生涯を、少年期、壮年期、老年期にわたって描いた「灰色大グマの伝記」のほか「アルノー」など3編を収録。完訳版。
1921年、静岡県に生まれる。東京大学農学部卒業後、文筆業に。人物評伝、翻訳などをおこなう。著書に『ホメロスの丘−−シュリーマン伝』、児童向けの訳書に、『ムーンフリートの秘宝』(M・フォークナー)、『無人島の王さま−−アレキサンダー・セルカーク伝』(M・バラード)、『黒い真珠』(S・オデル)、『ビーバーバード』(R・アンダーヒル)、『王女とカーディー少年』(G・マクドナルド)など。1992年没。