

インドでダイヤモンドの鉱山を持っていた父親が破産し、その心労で死んでしまう。ひとり残されたセーラは、寄宿学校で下働きをしながら生きていく。永遠の少女像をえがき愛されている名作。
誰でもものごとがうまくいっている時に人に優しくしたり、希望を持ち、明るく振る舞うのはたやすいが、そうでない時に明るく、夢を持ち、思いやりあるふるまいをするのは難しい。それができる人こそが本当に高貴な人。お金があったり、美しい服を着たりする外面的なことでなく、心の持ちようで美しくなくても太っていても貧しくおちぶれていても若くなくても、プリンセスになれる、というセーラのまっすぐなメッセージは、時代や世代を問わないすばらしい教えだと思いました。(愛読者はがき)