両親が離婚して、おとうさんとおばあちゃん(口うるさい)とくらしている杏奈。
親の仕事の都合で、両親と離れてばあばと生活している優子。
シングルマザーのママと、父親ちがいの妹・夢果とくらす志乃。
同じ小学校に通う3人はふとしたことからなかよくなり、杏奈の父が管理している空き家で会うようになる。
お父さんがいて、お母さんがいて、子どもがいる、そんな世の中で「ふつう」とされている家とは、ひと味ちがう「ちょっとへんな家」で育つ3人が、日々の悩みや不満や不安にぶつかりつつ、自分の居場所をつくっていく姿をえがく。
受賞歴:
なにが「ふつう」で、なにが「へん」なのか、いちがいにはいえません。
でも、この本にでてくる主人公たちは、自分の家は「ちょっとへん」かも、と感じています。
毎日の暮らしの中で感じる「なんかへん」「ほんとうはこうしたい」という気持ちに向き合う勇気をくれる作品です。
おもしろくてよかったです。3人のいろいろなじじょうをかかえながら楽しく生活するのがよいと思いました。(10歳)