ケンタとミノリ、写真家のパパは、赤道をはさんで日本とさかさまの国ニュージーランドに住んでいる。ママは仕事が忙しくて日本にいる。ニュージーランドでは、12月が夏休みだ。昨年の夏休みはケンタとミノリ2人だけで、亜南極まで、パパを追う旅に出た。なかなかパパに追いつけなくて、大変な冒険だった。それは『12月の夏休み』を読んでほしい。続編では、今年こそはママも日本からやってきて平和な家族旅行のはず、だったが……トレッキングの途中で、やっぱりパパともママともはぐれて、2人だけの旅になってしまった。ニュージーランドには、ここにしかいない特別な鳥がたくさんいる。そんな変わった鳥たちに出会いながら、2人の旅は続く。作者の体験を元に描かれたリアルなニュージーランド冒険日記!
1964年、兵庫県に生まれる。千葉県で育つ。東京大学教養学部教養学科卒業。日本テレビに入社、報道局記者として活躍。体験をもとにノンフィクション『クジラを捕って、考えた』で作家としてデビュー。1997年に日本テレビ退社後は、幅広い分野で作品を書き続けている。作品に『夏のロケット』(サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞)、『川の名前』『銀河のワールドカップ』『イルカと泳ぎ、イルカを食べる』『算数宇宙の冒険』『ギャングエイジ』、絵本『さんすううちゅうじん、あらわる!』などがある。
1959年、東京都に生まれる。絵本、本の挿絵、雑誌、単行本の表紙イラストなど、広い分野で活躍中。絵本に『なつさがし』『五感のピクニック』『散歩の時間』、共著に『ドロップロップ』『サンタのおばさん』、挿絵に『歌うねずみウルフ』『霧のむこうのふしぎな町』『オックスフォード物語』など多数。