「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズに登場した「怪童」が経営する遊園地「天獄園」を舞台にしたスピンオフ作品。怪童がくばる遊園地へのお試しチケットに招かれた6人の恐怖体験を描く! 観覧車、ジェットコースター、メリーゴーランド、天獄園のアトラクションは、一見どこの遊園地でもみかけるオーソドックスなものばかり。だが、銭天堂の紅子も「足をふみ入れないのがいちばん」と言っているとおり、そのアトラクションには、おそろしい結末がまっている。天獄園には、銭天堂シリーズで紅子の敵役となった「よどみ」も登場。怪童からスウィーツショップをまかされたよどみは、たたりめ堂時代のノウハウを生かし、悪意に満ちたお菓子をつくり販売する。
銭天堂シリーズよりも、ダーク色が強くなり、読者対象も高めに設定しているので、銭天堂を卒業した読者も楽しめる。
<目次>
・プロローグ
・結びの観覧車
・地獄コースター
・闇憑きポップコーン
・とある駄菓子屋にて
・マダム・デビーの占いテント
・ミッシング・ゴー・ラウンド
・夜風横丁劇場
・エピローグ
受賞歴:
銭天堂でのスピンオフで怪童さんが主役になったと知り、早速購入しました。銭天堂とは違い、ホラーな要素や後味の悪いシーンも多く、読み終えたらゾクッとしました。怪しげででも魅力的で、人の心の闇や悪いところをさらけ出す天獄園は怖い場所だと思いました。うらみや闇がところせましとあるような雰囲気があり、その場にいるような気がして余計にゾクゾクしました。魔女の姿のよどみちゃんがかわいかったのですが、おかしな不気味さが増していました。もし自分が天獄園に招かれたらと思うと、背筋が凍る思いです。天獄園のお話は怖くも魅了されたので、また読んでみたいです。今後も銭天堂のお話を心待ちにしています。(20代)
銭天堂のファンです。小3の孫と2人でたのしんでます。作家さんの想像力に感動しています。子供を喜ばすには、大人も、感動しなくてはいけないんですね。道徳本ではない道徳がたのしいです。私も、書いてみたくなりました。(60代)