目的の「とが村」にたどりついたアサギは、偶然にもタケと出会い、サコねえも生き口になったことを知る。消息がわからないハヤをさがすアサギだったが、そんな彼女を過酷な運命が待ち受けていた。「アサギをよぶ声」シリーズ、堂々の完結編。
受賞歴:
★刊行時に寄せられたメッセージです★
応援いただいたおかげで、いよいよ完結編にこぎつけました。
アサギのまわりの世界も、だんだん明らかになってきました。地図も二巻に比べ、黒々としていると思います。
一巻では戦士になれずがっかりしていたアサギですが、彼女の運命を書きすすんでゆくうちに、そうだよね、そのとおりだよね、と思えるようなことをあちらから言ってくれました。著者としては、アサギが確かに生きてきたと実感できた、幸せな瞬間でした。
どうぞお手にとって、アサギの気持ちを受けとめていただければ幸いです。
傷つき悩みながらも必死に生きようとするアサギの姿は、現代の若者たちへのエールでもあります。