太郎くんは、念願のクワガタをみつけた日から、命について学んでいきます。小さな命を見つめる子どもの新鮮な感覚、それを見守る母親が子どもとともに体験する、自然の驚異とかなしみ。生命の尊さをうたったロングセラーを文庫化。
1948年東京都立武蔵高等女学校卒。53年東京女子大学英米文学科卒、TBSに入社。59退社、フリーとなる。その間、放送関係の各種賞を受賞。70年中央大学大学院法学研究科修士課程修了。著書に『脳死と臓器移植法』『患者革命』『がんと闘う・がんから学ぶ・がんと生きる』『がん・奇跡のごとく』『「尊厳死」に尊厳はあるか』の他、著書、訳書多数。1994年第42回菊池寛賞受賞。1975年第1回ジュニア・ノンフィクション文学賞受賞。