生まれ故郷のカンバル王国に戻ったバルサは、育ての親のジグロの汚名を晴らそうとする。それは王国の秘密をめぐる戦いとなった。
愛知教育大学美術課程を卒業。スタジオジブリでアニメーション原画を担当したのち、フリーとなる。著書に『世界の真ん中の木』、絵本に『はじめてのたび』『はじめてのともだち』など、挿絵に『精霊の守り人』『闇の守り人』『夢の守り人』『神の守り人』『天と地の守り人』『流れ行く者』などがある。
バルサがジグロの憎しみにきづき、自分の心との間でかっとうするところ、ジグロたちをとむらうところ、様々なシーンで何ともいえない感情になり、「命とはどういうものか、運命とは何か」と深く考えさせられました。(12歳)
この本でバルサがこう言います、「運命ってのは、過去を納得するための都合のいい解釈だよ」と。この言葉は今まで私が感じていたけれど、うまく言葉に表せなかったものでした。とても嬉しくて、手帳にも記しています。いろいろな感情に寄り添いながら、バルサのいる世界へいくことが楽しみで仕方がありません!(10代)