

ぼくんちに突然、海賊があらわれたんだ!
しかもぼくととなりの犬チロにしか見えない。
トレジャと名のる、らんぼうな海賊だ。
「この世の果てにあるという青くて四角でうたうもの」を
さがしにやってきたんだって。
ぼくもいっしょにさがすはめになった。
トレジャはらんぼうで、大食いで、
デリカシーがなくて、気がみじかくて、
しかも海賊だから、
人のものをうばってもおかまいなし!
日本を代表するファンタジー作家柏葉幸子さんの描き下ろしファンタジーです。主人公は小学校4年生の男の子、良太です。ある日とつぜん、マンガの中の登場人物である海賊トレジャが現れ傍若無人にふるまいます。トレジャの自分勝手で乱暴な言動に困り果てる良太ですが、それでもいつのまにかトレジャが好きになっていきます。自分の苦手なタイプの相手を好きになっていく過程がユーモラスに語られます。