





外来生物48種が、人間が日本に持ちこんだのに「わるもの」となった不満を、生物自身の「言い分」としてコミカルに、味わい深いイラストとともに語り、持ちこまれた理由とその後の経緯も解説する本。監修は上野動物園元園長の小宮輝之氏。池や堀の水を抜くかいぼりや、釣りや川遊びで外来生物を捕らえたとき、多くの場合、おとなも子どもも持つ感情は「よそものは排除すべき」という……ちょっと待って。それは正しい? 外来生物も、在来生物と同じ一つの命。外来生物は、日本に来たくて来たわけじゃない。ほとんどが、食用、観賞用、害獣退治など、人間の勝手な都合でつれてこられたもの。たしかに日本の自然と生物多様性をおびやかしているものが多いけれど、つれてきたのは人間。外来生物たちはこう言いたいにちがいない。「つれてこられただけなのに」と。
この本を待っていました。正にこの題名通りの感想です。これ以上自然を壊さないでとの訴えがよく分かります。子供達には勿論、一緒に大人にも読んでもらいたい一冊ですね。(50代)
何年に連れてこられたとか、すみか、しゅるいなど、いままで知らなかった外来生物のことがよく知れました。(9歳)
TVで外来生物が出てくるのを見ていたので、面白そうな本だと思って読んだ。絵がリアルで大きいので好きです。本の中で“アリゲーター”がキバが大きくてかっこよく見えた。強そうなのに人間や他の動物に意地悪しないことを知って意外だった。知らないことがたくさん書いてあってどんどん読めます。ウエタケヨーコさんの絵が好きです。(9才・男の子のお母さま)