ひな人形たちは、守り子のかりんにだけ自分たちの本当の姿を見せてくれた。小さなおひなさまたちが活躍する楽しいファンタジー。
1958年生まれ。東京芸術大学卒業。児童書を中心に翻訳者として活躍するとともに、作家・画家として絵本や童話作品を手がけている。『かりんちゃんと十五人のおひなさま』で野間児童文芸賞、『天使のかいかた』で日本絵本賞読者賞、『どうぶつがすき』で日本絵本賞翻訳絵本賞を受賞。文章を書いた絵本に『おたすけこびと』、作絵の絵本や童話に『のはらひめ』『きょうりゅうのたまご』、翻訳絵本に『ちいさなあなたへ』「せかいでいちばんつよい国」などがある。
お雛様に込められた願い、家にあるお雛様がどのような想いでやってきたかわかります。「小さい」とか「二人しかいない」という贅沢な悩みをもっている子がいたら読んでみてください。(40代)