この本では、植物の色をもらって布をいろいろな色に染める方法を紹介します。身近な材料を使う安心でかんたんな方法を、はじめてのかたにもよくわかるよう、写真とイラストで見せる構成です。植物の持つ色がどんな風に布にうつるのか……。その仕組みには自然のものならではのふしぎやわくわくがつまっています。素材は、花や葉っぱはもちろん、タマネギやナスなどの野菜まで。やさしい藍染めやどろ染めのやり方もお見せします。染めあがった布で作るブックカバーや巾着袋など小物の作り方も紹介しています。
1952年東京生まれ、大分育ち。1995年草木染めの仕事を独学で始める。2000年草木染め工房を飯能市岩沢に設立。草木染め作品の個展多数。小学生にむけて草木染めの教室やワークショップなどひらいている。『だっこれっしゃ』が初めての絵本。
染めものをしてみたら……色の不思議、植物の不思議、タンパク質や鉄分の不思議……、一回の染めの作業の中にいろんな不思議が隠れていて、目を見張ることばかりでした! ぜひこのおもしろさを子どもたちにもあじわってもらえたらと思います。