お江戸の町に「つくろいもの いたします」の看板が。そこは、お裁縫箱の中身があやかしとなり、縫い物とあればなんでも引き受ける店でした。
受賞歴:
江戸時代の習慣や、町の人々の暮らしが自然と目に浮かぶようなお話が4つ収録されています。着ていたものや、すんでいた長屋の様子など、図説コラムもはいって、読み応えたっぷり! もちろんあやかしたちの活躍ぶりも天下一品です。
友人の息子君(小4)に贈る本を探していて、書店でふと手に取ったところ、自分用に欲しくなって買ってしまいました。テンポの良い文章。子供の頃に好きだった絵本「じごくのそうべえ」を読んだ時のことを思い出しました。黙読するだけでも楽しいですが、音読・読み聞かせをしたくなります!児童向けなので短編ですが、その中にぎゅっと山場が盛り込まれている濃さ。でも決して重くなく、本当に楽しく読むことができました。絵も素敵!甘辛加減・硬軟加減が絶妙な着色と描線。暖かい色遣いで、手に取った時に気持ちが浮き立ちました。(30代)