もるもくんを見ると、あら不思議。だれもがたちまちハッピー気分になっちゃう。さあ、教室をとびだして学校探検へしゅっぱーつ!
受賞歴:
★刊行時に寄せられたメッセージです
もるもくんがふってきました。
ーーと、そのように唐突に物語ははじまります。ふってきた〈もるもくん〉が頭にのると、のられたほうは〈もるもな気分〉になります。
いったい、もるもくんとは何者なのでしょう? どうやらモルモットらしいのですが、ただのモルモットでないことはたしかです。なにしろ、空からふってくるのですから。そして、もるもな気分とはどういうものなのか? それは物語を最後まで読んでも、うまく説明できないかもしれません。でも、たとえ説明できなくても、たいていの読者の方は、自分もぜひ、もるもな気分になってみたいと思われるのではないでしょうか。そして、もるもくんがふってこないかなあ…… と空を見あげたくなるのでは。
『ふしぎなもるもくん』は新シリーズ第一巻です。シリーズというからには、第二巻もあります。
〈新シリーズなんていったって、斉藤洋のは次が出るまで、長いからなあ。「イーゲル号航海記」だって、シリーズとかいって第二巻がまだだし、それに「白狐魔記」なんか、第四巻の『戦国の雲』が出てもう二年もたってるのに、予告されている『天草の霧』はまだだしなあ……。〉
なんて思っていらっしゃる方がおられるかもしれません。
でも、だいじょうぶ! 「イーゲル号航海記」の第二巻は年末に出る予定だし、『天草の霧』は七割がた原稿ができてるし、今度の「もるもくん」シリーズだって、第二巻の原稿は偕成社にいってるんだからね!(斉藤 洋)