山に暮らす著者が、四季を通して家のまわりでの鳥たちの巣作りや子育てを絵日記風につづった、鳥の巣の不思議に心うたれる絵本。
受賞歴:
★刊行時に寄せられたメッセージです
以前から、同じ構図で、自然の四季の変化を描きたいと思っていました。同じように、人が見過ごしてしまうような小さな場所で、鳥たちが巣を作り、卵を産み、ひなを育て、小鳥たちが巣立っていくという、こと細かな鳥たちの暮らしも描きたいと思っていました。
前者は大きな地球の動きを感じること、後者は個々の小さな生命の動きを感じることです。
そして、そんなふたつの動きは、別々にあるのではなく、この地球の上で関わり合いながら進んでいる、そんな世界を同時に表現したく、こんな形の絵本ができました。
人が暮らしている日常の世界と同時に、四季は変化し、小さな生命も生きています。
これは、ぼくの住む山の中だけのことではなく、大きな都会や小さな町、遠い遠い外国の地でも同じことだと思います。
もし、この絵本を見た人が、同じようにいつでもどこででも、まわりの自然や鳥や動植物の暮らしに興味をもってくれたら、うれしいかぎりです。(鈴木まもる)
幼稚園で参加した講演会で先生がお話するのを初めて聞きました。とても自然体で、かっこつけていないところが素敵でファンになりました。鳥はあんまり…と言っていた子どもたちも先生の絵本が大好きです。先生の絵本から学ぶことがたくさんあるようでとてもうれしいです。(8歳、6歳、3歳・お母さまより)
身近な小鳥のさえずりや姿を見つけては、楽しんでいます。野鳥図鑑やDVD、ユーチューブetcみますが、どれよりこの本の小鳥さんたちの表情のかわいらしさに感嘆します。鈴木まもるさんが、小鳥たちを愛情もって観察していて、春夏秋冬と、どんな場所で、どんな風に小鳥たちが暮らしてるか、とても分かり易く図解してくださり、いろいろな事がわかってうれしいです。とにかく、絵がステキです。心がモヤモヤする時もこのホオジロさんの無心にうたう姿・目を見ると、ホッと心がゆるむような、笑顔になる自分に気づきます。ステキな本を、ありがとうございます。(60代)