日本人とは切りはなすことができない桜の木だが、ここまで詳しく調べ、語られた本は、特に子ども向けにはなかった。学校には必ずといっていいほどある、桜の木。専門的でありながらも、子どもたちも興味をもって、桜の木を知ることができるように、イラストで、わかりやすく、桜について解説する。春から始まって、1年間の桜を追いながら桜の花、芽、葉や実の秘密や、冬の間の木のようすを紹介する。また、どうして花が散るのか、葉はどんな働きをしているのか、散ってしまった後、どのように芽ができてくるのか、根っこの話などに加えて、食べる桜についてのページも。桜について、研究を重ねてきた著者と、造園家でもあるイラストレーターのかわいらしく、リアルな絵の、やさしく楽しい知識絵本です。
受賞歴:
48ページに渡って「さくら」の事を読ませていただき目からウロコでした。絵(カット)がとても親しみやすく最高でした。36ページの根っこが目ざめた。には、興味が湧きました。(11歳)
とても楽しかったです。この本を読んで、今年の桜は、私にとって特別な意味を持ってくるでしょう。子ども文庫に来る子どもたちと、秋の紅葉まで、桜と深いおつきあいになるように思います。(78歳)