「ははさま どこいくの」
「こよいは おろろんじゃ」
おろろんとは……
真っ赤な月の夜に行列してあるく、もののけたちのパレード。そう、百鬼夜行です。
「いきたいなあ」「いいなあ」
「こどもは だめだめ」
大人たちは夜に消え、子どもたちはおるすばん。
「わしらも おろろん したいのう」
おいてけぼりの子どもたちは、みんなであつまって、じぶんたちの「おろろん」をはじめました。
おろろん おろろん まっかな つきの よる
おろろん おろろん まっくら よみち
おろろん おろろん おばけの こうしん
おろろん おろろん なかよく ゆこう
森の生きものたちをおどかして、やりたい放題の子どもたち。そんなゆかいな「おろろん」に、すっかりうれしくなっていると……。
子どもたちの、子どもたちによる、子どもたちのための百鬼夜行を、愛らしいユーモアたっぷりに描く。人気絵本作家・石黒亜矢子によるポップでキュートな妖怪絵本です。
受賞歴:
夏休み、市立図書館で子どもが自ら選んできた「おろろん おろろん」。家に帰って読むとすぐに大好きになり、「おろろんおろろん」と言いながらおろろんごっこを始めました。音の面白さんと独特なおばけの絵にひかれ、購入しました。購入すると、図書館の本では分からなかった裏表紙の絵を発見できて、楽しめました。私は書店で購入しましたが、ネットで確認するとレビュー評価も高く、納得でした。最後のページで、太陽の光が当たりとけてしまったおばけが誰なのか、娘と話しています。2歳の妹も“おろろんおろろん”遊んでいます。(5歳・お母さまより)
とても楽しく拝読しました。子はまだ1歳ですが、親である自分が楽しめたので大変満足しています。怖さと華麗さの絶妙なバランスの絵でとても魅力があり、気に入っています。今はまだお話を理解できないですが、もうすこし大きくなったらぜひ読み聞かせたいと思います。(1歳)
いつも石黒先生の描く妖怪達の愛らしさ、滑稽さに魅了されています。主に母の私がファンなので絵本購入をしていますが、22歳の娘や中3の息子も楽しみにしています。それは、我が家も猫達(3匹)が居て先生の描く猫が猫好き人の心をくすぐるからだと思います。今回の『おろろんおろろん』原画の美しさが印刷に活きてます!クスッと笑うところあり、恐る恐るのところあり楽しめました!(50代)