





あたらしい町に引っ越してきたコレット。ペットがほしいのに、飼ってもらえません。がっかりしたまま家を出ると、男の子がふたり、近づいてきました。
「なにしてんの?」
「ええと……ペットのインコをさがしてるの」
思わずついてしまった、小さな「うそ」。にげたインコをいっしょに探すうちに、コレットは近所のいろいろな子どもたちと出会います。そのうち、「うそ」はどんどん大きくふくらんで……。
新参者のお友達のとっさの嘘にみんなが優しくおつきあい。心がほのぼのしました。イザベル・アルスノーさんを初めて知ったのは『きょうはオオカミ』『ジェーンときつねと私」それからファンになりました。(50代)
コレットは想像力ゆたかでとても素敵な女の子!みんなを喜ばせたくて調子にのって大風呂敷をひろげすぎ…? ハッと不安げな表情になったコレットと(えっ本当!?)とこわばった顔つきの近所の子たち。緊張感あふれるこの場面がたまりません。ドキドキしながらページをめくり、結末にホッとしたのでした。嘘はダメ、と眉をひそめる大人もいるかもしれないけれど、フランス流のおおらかさなのでしょうか。トムピリビの歌を思い出しました。(50代)