あいっていうのは ハガキをだすこと
ほかの ひとに だすよりも たくさん──
ふたごになりたいくらい だいすきな ともだちや、みんなに みてほしい あたらしい ぼうし、みみが ちぎれていても いとしい ぬいぐるみ、などなどについての詩とお話と劇とせりふの本。たのしいイラストもたっぷり。
「愛」と「友情」についての子どもたちの言葉の数々。その豊かなイマジネーションや詩的なみずみずしさをそのままに、ルース・クラウスが文をまとめ、モーリス・センダックが、いまにも動きだしそうな生気あふれる子どもたちのイラストをちりばめた、アメリカのロングセラー絵本。
1901年アメリカ、メリーランド州生まれ。ニューヨークのパーソンズ美術大学を卒業。夫である画家のクロケット・ジョンソンと『にんじんのたね』『しあわせのちいさなたまご』など多くの絵本を共作している。子どもの視点や感性をたいせつにしたテキストは高く評価され、センダックと組んだ『あなはほるもの おっこちるとこ』『シャーロットとしろいうま』『おふろばをそらいろにぬりたいな』、マーク・シーモントとの共作『はなをくんくん』『さかさんぼの日』など、多くの作品が時代をこえて読みつがれている。
1928年アメリカ、ニューヨーク州生まれ。絵本の枠組みを広げる多くの作品を生みだした二十世紀を代表する絵本作家。『かいじゅうたちのいるところ』でコルデコット賞、『まどのむこうのそのまたむこう』で全米図書賞を受賞。そのほかの作品に『まよなかのだいどころ』『ロージーちゃんのひみつ』『ふふふん へへへん ぽん!』など多数。業績に対して、国際アンデルセン賞画家賞、ローラ・インガルス・ワイルダー賞、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞などが贈られている。2012年没。
1964年東京都生まれ。小説家、詩人、翻訳家。直木賞、川端康成文学賞、山本周五郎賞、坪田讓治文学賞など受賞多数。小説のほかに、児童文学『こうばしい日々』、長編童話『雪だるまの雪子ちゃん』、絵本『おさんぽ』『ちょうちょ』、詩集『いちねんせいになったあなたへ』など子どものための作品も多く、『おおきなあかいなや』『しろいゆき あかるいゆき』『マドレーヌのクリスマス』『マールとおばあちゃん』『オズの魔法使い』『青い鳥』など、絵本や童話の翻訳も数多く手がけている。絵本についてのエッセイに『絵本を抱えて部屋のすみへ』がある。
最初に目にとまったのはイラストでした。リズム感のある線とかわいい、でもちょっとすまして大人びた子どもたち。どのページも色が想像できて楽しいです。センダックさんのファンになりました。子どもの頃のワクワクがいっぱいつまったストーリーも好きです。(読者の方より)