





「マングローブ」とは、熱帯・亜熱帯の地域の河口など、満潮で海水が入る場所に生える木のこと。この本では、主人公の小学生が、西表島にすむ研究者といっしょに島の干潟やマングローブ林を探検・体験するという設定で島のマングローブの生態系を知り、そのあと、さらに世界のマングローブ林の破壊や植林の現状についてもくわしく学ぶ、写真図鑑です。
地球上のマングローブ林は、都市の近代化による開発や、アブラヤシの栽培、エビの養殖のために伐採され、すでに半減しましたが、それは、二酸化炭素の増加による地球温暖化や、海岸や河岸の土砂流失という、重大な環境破壊の原因の一つとなり、今、アジア各国では、マングローブの植林が始まっています。
1954年、東京都に生まれる。外国通信社に勤務後、映像制作会社を経て、フリーランス。1987年より独学で水中写真の撮影を始める。2002年から石垣島の美しい海を撮りつづけている。2007年、石垣島のサンゴ礁大白化に遭遇。以来、サンゴ礁の生と死を見つめるようになる。さまざまなメディアを通して、サンゴ礁のすばらしさと環境問題を伝えるとともに、写真の新しい表現をめざしている。日本自然科学写真協会、日本サンゴ礁学会、沖縄県サンゴ礁保全推進協議会会員。