黒いマントに黒ぼうしのどろぼう三にんぐみは、夜になると、山からえものとなる馬車を探しにやってきます。どんな人もこの三にんぐみに出会ったら、ひとたまりもありません! 三にんぐみは、馬車からうばった宝を、せっせと山にはこんで集めていました。
ある夜、このどろぼう三にんぐみが出会ったのは、孤児のティファニーちゃん。これからいじわるなおばさんとくらす予定だったティファニーちゃんは、それよりこのおじさんたちの方がおもしろそう! と、よろこんでついていきました。そこで、宝がぎっしりつまった箱をみつけ、素直にひとつの質問をします。「これ、どうするの?」
そこで三にんぐみが考えた思いつきとは?
1969年邦訳時から読みつがれる、ロングセラー絵本。
受賞歴:
大人になってこの絵本を知りました。驚いたのは、初版が1969年だということです。もし改訂時に、デザインが変わったとしても1977年。もう40年以上も昔の本なのに、古さを全く感じず、むしろ、おしゃれさを感じるくらいです。大人の絵本ブームということもあり、皆さんにおススメしたいと思います。(40代)
どろぼうが主人公なので悪者のイメージでみていたのに孤児を助けるので不思議そうな顔をしていました。姉の方は身寄りのない貧しい子どもの心情をよく理解し、すてきな三にんぐみでよかったといっていました。年長の妹は怖いともいい、世の中には負の部分もあると感じているようでした。(6歳と7歳の姉妹・お母さまより)
2歳半の娘を育てています。私も小さい頃、この絵本が大好きで、母によく読んでもらっていました。自分が母親になり、娘にも読んであげたいと思いました。その思いを母に話したら、「ぜひそうしたいね」とプレゼントしてくれました。娘もとても気に入り、「しゃんにんぐみ読む!」と言いながら本を持ってきます。娘にとって思い出の1冊になるといいなと思っています。(2歳・お母さまより)
何度も読んで読んでとものすごく、娘の大のお気に入り。“ちょっとコワイけど好き”と毎日一緒に読んでいます。泥棒の3人組ですが最後は「ステキ」に。今では私も好きな1冊になり、親子のステキな時間になりました。(3歳・お母さまより)
小さい頃から大好きな本です。最初はちょっぴりあやしくて、不思議な3人組。だけど読み終えると心がじんわりあたたかくなり本当にステキな3人組。絵も色がはっきりしていてきれいです。(20代)
娘が幼稚園で読んでおもしろかったから、買いたいと言って購入しました。予想と違って、最後はあたたかい気持ちになりました。子供と一緒に読みたいです。(6歳・ご家族より)
悪の影には善が、そして善の影には悪があると思って生きている。善であり続けたいと思いながら。ティファニーちゃんの一言にはさんにんぐみの心を本当にしたいことに気づかせる力があった。目的もなく生きるさんにんぐみに生まれた善の心(かなり美しい)は、本当はさんにんぐみが善の人であったことを示している。おさえた色調、無駄のない絵がその事実を私に強く訴えてくる。何度読んでもすがすがしく、私に善の心で生きよと導く大切な作品。(63歳)
子どもの頃、このミステリアスな絵とおはなしに惹き込まれたのをよく覚えている。その感覚は大人になった今でも忘れていない。絵本の力を身をもって知った今、私の感動した絵本は必ず娘にも読んできかせたいと思います。絵本の良いところは、静止画で、読み手の声のみでも、自分の想像力でどこへでもいけること。世界がどんどん広がっていくことだと思います。(1歳・お母さまより)
夫が昔好きだった絵本だということで、息子に購入。私は初めて読んだのですが、家族3人の大好きな絵本となりました。夫は「小さい頃はもっとこわい印象だったけど、今読むと優しいお話だなあ」と大人になって感じ方が大きく変わった様子。絵本の醍醐味ですね。息子はどんな感想を抱いているのかなあ…。いつか大人になった時にもまた一緒に読みたいです。(2歳・お母さまより)
まず題名…表紙の絵…個性的でステキな色づかい、何よりも物語の展開のすばらしさ。この本は気分を楽しくさせる、生きる希望を持たせる、絵画への感心を深くさせる、人にとって大切なことを面白く教えてくれるステキな本です!!(5歳・男の子のおばあさま)
私が31歳の時に息子が2歳で、ずっと寝る前に読みきかせをしていました。息子もお気に入りで、暗記してくれ、嬉しく思いました。この本を読むと息子の小さい時を思い出し、絵本の読みきかせは大切なんだと思いました。(40代)
一度見たら忘れない表紙で、本屋さんや図書館でよく見かけていたので、絵本の定期便で届くのをとても楽しみにしていました。人間にはいい面だけの人、悪い面だけの人はいないんだよなとしみじみ痛感しました。子を持つ親としては、たくさんの子ども達が幸せになってホッとしました。息子は保育園ですでに読んだことがあったそうですが、再読でも食い入るように本を見ていました。(4歳・お母さまより)
今は亡き母に、子供の頃によく読んでもらっていた思い出の本です。こわーいどろぼうさまの持っている赤いおおまさかりがとても怖かったこと、誘拐された女の子が心配だったことを強く覚えています。大人になって、親の立場から読むと、怖さよりも温かさを感じ、改めてこの作品の魅力に気が付きました。ずっとこの作品を守り続けて下さり、ありがとうございます。(5歳と10歳・お母さまより)