海の底に住む人魚姫は、人間の王子に恋をしたため水の泡に。曽野綾子の洗練された文と岩崎ちひろの美しい絵が一体化した作品。
福井県武生市に生まれ、東京に育つ。繊細な色彩と詩情豊かな画風で、童画の世界に独自の領域を築いた。1974年原発性肝癌のため死去。『にんぎょひめ』『あかいふうせん』『あめのひのおるすばん』『戦火のなかの子どもたち』など。
1931年東京に生まれる。聖心女子大英文学科卒業。54年『三田文学』に掲載の「遠来の客たち」が芥川賞候補となり作家に。著書に『神の汚れた手』、『天上の青』、『夜明けの新聞の匂い』などがある。
私が幼い頃に毎日読んでいました。物語もイラストも素晴らしく、30歳をこえた今でも鮮明に覚えています。つい3ヶ月前に女の子が産まれて、これから絵本などたくさんの本を読んであげようと思っています。もちろん、人魚姫はこの絵本に決めています。娘の記憶にもずっと残る一冊になると思います。(読者の方より)
あるスマホのサイトのつぶやきで人魚姫の話になり、いわさきちひろさんの絵のものがあると教えていただき、入手しました。子どもの頃から今まで、ずっと悲しい物語と思っていたのが、この本のラスト3行で真意を知り、絵も美しく、知ってよかったです。(49歳)