





着がえがイヤ!
ありがとうが言えない!
おかたづけしない!
できるよ!むずかしくないよ!
子どもたちに伝えたい、「いちばん はじめの」マナーえほん。
自分で自分のことをしたい気持ちがめばえるころに
ぴったりのマナー絵本です。
子どもと、まわりの大人とでいっしょにこの本を見て、
これからできそうなこと、できていることを話したり、
絵で確認したりすることができます。
女の子と男の子のふたごのきょうだいが
自分たちができるようになったマナーや生活習慣を
楽しい絵で紹介します。
■この本にでてくるマナー
【毎朝きれいにしてスッキリ!】
歯をみがく、髪をとかす、鼻をかむ、
下着をしまう、服をたたむ、ボタンをかける、など
【あいさつをする】
あいさつは相手の目を見てはっきりした声で!
「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」
【トイレに入る】
すわっておしっこをする、たったままおしっこをする、
おしっこを飛び散らせないコツ、など
【おかたづけをする】
同じ仲間で集めて片づける、本はたてる、など
【友だちと公園で遊ぶ】
おもちゃをかりたら「ありがとう」と言う、順番を守る、
ぶらんこは離れて見る、など
【公共の空間でのおやくそく】
道路では信号を守る、ホームや電車のなかでは走らない、
お店では商品をつつかない、など
【外から帰ったときのマナー】
くつをそろえる、手洗いうがいをする、など
【きれいに食事をする】
スプーンやはしをじょうずに持つ、食事中に遊ばない、
食べものを口から出さない、など
【おふろに入る】
水はだしっぱなしにしない、ゆっくりあたたまる、
おふろの床はすべりやすいから気をつける、など
マナーを守るって、むずかしいことじゃないよ!
この本は、わたしが子どもたちにわたしたい、いちばんはじめのマナーの本です。
子どもたちに最初におぼえてもらいたいこと、それは「じぶんのことをじぶんでできるようになること」です。じぶんのことをできるようになると、「できた!」という気持ちが自信につながります。そして、じぶんへの自信が、こんどは、ほかの人のことを考えられるようになることにつながるのだと思うのです。ほかの人にいやな思いをさせないこと、それがマナーの基本なのです。
子どもたちには、「もしじぶんが相手の立場だったら、わたしだってこういう風に思うかもしれない」と考え、思いやりをもって人に接することができる人に、また、じぶんで考え、じぶんのやりたいことを実行できる人になってほしいです。その第一歩がこの本です。マナーを守るって、むずかしいことじゃなくて、ちょっとおとなになる、かっこいいことなんだと、子どもたちに伝えたいと思っています。
だから、子どものそばにいるおとなは、子どもたちがこの本にあるようなことをできたときも、うまくいかなかったときも、大いにほめてください。「やろう」という気持ちや、そこから生まれる自信を、ぜひ大切に育ててあげてください。
作者 峯村良子