おばあちゃんといっしょに歩いていたら、いつのまにか、おばあちゃんがいなくなった。
「おばあちゃーん」
あちこち探しまわっていると……
「ばあーっ」
おばあちゃんは、ショーウィンドウの中で、マネキンのまねをして立っていた。
橋の下、階段のうら、えんとつの上……いなくなったと思ったら、こんなところや、あんなところにおばあちゃん。つぎはどこだろう、と探していたら……今度はほんとうにいなくなっちゃった!?
いたずら好きのかわいいおばあちゃんと、ふりまわされてばかりのぼくの、ふしぎでたのしい毎日。このおばあちゃん、くせものですよ。
ばかばかしさが愛おしい、佐々木マキのポップでシュールなナンセンス絵本。
【ヨシタケシンスケさん推薦!】
「ぼくも こんな おばあちゃんが ほしい!…かな?」
ーーヨシタケシンスケ
ゆきだるまのなかからでてきたとこだいすき。(5歳)
佐々木マキさんの絵本は本当に摩訶不思議でおもしろい。大人にこの本のおもしろさがわかる人はどれくらいいるのでしょうか? このおもしろさがわかれば絵本の達人かも!何度もいなくなるおばあちゃん。予想を裏切る場所から出てくる。ここが子供が無条件に喜ぶ場面だと思う。一度この絵本を読んでもらった子どもは、絶対何回も読んでくれと言うはず!(読者の方より)