男の子が池のほとりを歩いています。もうすぐおじいさんの家につくところです。もうすっかり日がくれて、空には月が輝いています。リリリ、リリリ。虫が鳴いています。遠くからは列車の汽笛。池に浮かぶハスの葉にはカエルがいます。シカの親子も水を飲みにきているようです。ほんの数十秒のあいだにおこる小さなドラマの数々。そこにひろがるゆたかな世界。ページをめくることが一つの体験だということが感じられる絵本です。
受賞歴:
「こんな絵本をずっと創りたかったのです。」たむらしげる
情景がうかんできて、やさしい、ほっこりした気分になりました。とっても素敵な絵本です。(6歳・ご家族より)
遠景から始まって、クローズアップになるといろいろな生き物がよく見えてきます。そして読み返すと、実は最初からいたのだと気づく、発見のある本でした。子どもも見つけて楽しみ、音を楽しんでいるようです。(3歳・ご家族より)
ブルーで夜の様子が表現され、とても美しい。文字もほとんどないのが、静かな夜の気配を感じさせて素晴らしかった。幼稚園で読み聞かせたが、子どもたちはじっくりと見ていた。とてもステキな作品と思う。(60歳)
本屋で手に取り、立ち読みした時、この音、この風景、子どもたちに伝えたい!と思いました。作られた音が多く、朝から晩までいつでも情報がすぐ手に入り便利な現代ですが、静かな中でしか聞こえてこない音、風景、そして体験をひとりでも多くの子どもに絵本を通じ、日々の生活を見直し、知り、大切にしてほしいと思います。(読者の方より)
何気ない当たり前の小さな世界が文字通り波紋となって宇宙の景色とリンクしていく様に心がギュッと熱くなりました。夏の夜に耳をすませながらページをめくりたくなるそんな一冊です。(24歳)
何冊か購入した中でのお気に入りのようです。つたない言葉で物語をつくってページをめくっています。小さな頭の中の小さな引き出しにどんな言葉が詰め込まれているのかまたこれからが楽しみです。(3歳・おばあさまより)
2才になる娘がたむらしげるさんの「ニットさん」が大のお気に入りで、その後夫も昔からたむらしげるさんの絵のファンだということも判明(!)し、図書館でこのよるのおとを借りました。「リリリリリー、ちゃぷちゃぷ」と読んでいる最中に横に座って絵本をみている娘の表情が、静けさの中、耳をすます人間のそれでした。読んでいる私も同じ顔だったと思います。「よるのおと!よるのおと!」と絵本を持ってくる娘に購入したこの本を渡したところ目がキラキラしていました。(2歳・お母さまより)