「こんなところに あかい けいとが」女の子が、赤い毛糸をぐるぐる巻きとっていくと、まっすぐのびている毛糸のかたちがいろいろに変化します。お花のかたち、小鳥のかたち、おどるひと、ぞうさん……わっ、おばけ! 巻きとった毛糸のさきには、思わぬ展開がまっています。
一筆書きで登場する、たくさんのかたちがおもしろい、佐々木マキのちいさなナンセンス絵本。
1946年、神戸市に生まれる。京都市立美術大学中退。マンガ家、イラストレーター、絵本作家。絵本に『やっぱりおおかみ』『おばけがぞろぞろ』『ぼくとねずみのいそげ、じどうしゃ!』『ぼくとねずみ うみにもぐる』『たわごと師たち』『まじょのかんづめ』『怪盗スパンコール』『そらとぶテーブル』『ねむいねむいねずみ』シリーズ、『ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします』『変なお茶会』『ぶたのたね』『どろぼうたちのよる』『ピンクのぞうをしらないか』などがある。京都市在住。
このたび、マキさんから2冊のすてきな本がとどきました。
女の子が毛糸を巻きとっていくと、一筆書きのいろいろなかたちがあらわれます。指でなぞりながら読んでみると、いっしょに絵を描いているみたいでたのしいですよ。最後の思わぬ展開に、にやっとしてしまいます。
みじかいお話なのに、なんども読みたくなる。どうぞいろいろなところで読んでください。そんなちいさな本ができました。