がいこつがひとり、がいこつがふたり…みんな集まったら、さあ一緒に遊ぼうよ! 最後に意外な展開が待っているユニークな絵本。
東京浅草生まれ。ライター・エッセイスト。自称詩人。1990年から8年間、ニューヨークの美大School of Visual ArtsのJapanese Art Students Programのディレクター・教師を務める。国際美術批評家協会会員。著書に『アートは素敵だ』『ファミリー・ポートレート』(田中靖夫との共著)『ニューヨークは好きですか』『扉を開いたひと』など。
茨城県日立市生まれ。デザイン学校卒業後、16年間にわたり、インダストリアル・デザイナーとして自動車のデザインに携わる。このとき三次元のものづくりの面白さを知る。イラストレーターとしては遅い出発だったが、他に類のない個性的なボールペンの線画で認められている。立体作りも好む。絵本の共著に『絵本徒然草』(橋本治著)『ネグリルからきた少年』(田中弘子著)挿画に『日本語ぽこりぽこり』(アーサー・ビナード著)画集に『滑走する足』など。
★刊行時に寄せられたメッセージです
がいこつって こわい?
いやいや、がいこつって、とてもやんちゃなんです。人間と同じように泣いたり、笑ったり、ふざけたり……。
それでいて、人間のできないような不思議なことや、ゆかいなことができるんです。
だって、がいこつのからだって、とても自由なんです。ひょいひょいと軽くて、曲がりくねるのも得意なんです。
がいこつはいま世界中で、とっても人気があるんですよ。
そう、がいこつって、なんかね、かっこいいんです。みーんな、がいこつのこと気にしてるんです。ほらTシャツなんかでよく見かけるでしょ。
がいこつってかわいいんです。
目玉だってあって、くるくるとよく動くし、アイスクリームは大好物です。
がいこつはともだちが一番すき。みんなと一緒に遊ぶのが、だい・だいすき。
ほら、あなたたちと似てるでしょ?
『みんな がいこつ』のがいこつは、世界一明るいがいこつだって言ったひともいますよ。
子どもが読んでも、大人が読んでも、たのしい絵本です。(田中弘子・田中靖夫)