「ぼくたち、まいごになっちゃった。」やってきたのは、トリケラトプスやティラノサウルスたち。おなじ仲間を探してあげようとページをめくると、画面にはティラノサウルスの仲間の獣脚類がいっぱい! 形が似ているもの、色が似ているもの、小さいもの、大きいもの、さあ、ティラノサウルスはどこだろう? 図鑑とは違い、恐竜たちの食性やくらしていた環境も織り交ぜながら描かれていて、絵さがしの楽しさだけではなく、恐竜たちの生態にも触れることができます。全部で228種類の恐竜が描かれ、日本で発見されて名前がついているものはすべて登場しています。後半には、すべての恐竜たちの名前も載せた解説ページがついて、子どもたちの知的好奇心も満たします。
1971年生まれ。恐竜博で、キャラクターデザインやグッズなどのディレクションを行っている。絵本に「ばななせんせい」シリーズ(童心社)など。TV番組や教科書(理科)のキャラクターデザイン、挿し絵、園庭遊具など、さまざまな分野で活躍中。日本アンリ・ファーブル会会員。デザインレーベル「mountain mountain」代表。
国立科学博物館・地学研究部・グループ長。東京生まれ。横浜国立大学教育学部卒業、米イェール大学大学院理学研究科修士課程修了、英ブリストル大学大学院理学研究科PhD課程修了。博士(理学)。恐竜など中生代の爬虫類、鳥類の研究を専門としている。また、博物館の展示の開発、特別展の企画・監修、書籍・図鑑等の監修を多く手がけている。
たとえば、わたしが飼っている日本石亀だが、個体によって食の好みや性格のちがいなど、それぞれ個性を見せてくれる。オスとメスとでちがうのはもちろん、成長過程や繁殖時期などにもさまざまな姿を見せてくれる。それが、そのまま恐竜に当てはまるかは定かではないが、恐竜たちにも個性があったと想像することはとても楽しい。
恐竜は、確かにこの地球上にいた生き物である。絶滅してもなお、化石や足跡などさまざまな痕跡から懸命に生きていた姿を読み取ることができる。 この本を通じて、恐竜が生きた時代と今がつながっていることを感じ、恐竜だけでなく、生き物を好きになってほしい。それぞれ個性があることは、自然で素敵なことだと感じてもらえれば幸いである。
最初の10場面はまいごの恐竜の仲間を捜す探し物遊びを楽しんで、その後の答えページでは、登場した恐竜たちすべての名前、生きていた時代、生きていた場所がわかる、楽しく学べる絵本です。ちょっとむずかしめの最新情報もやさしく説明して、恐竜のことをよく知りたい気持ちにおこたえします!
リアルな絵なのに、かわいさもあって、小さな子供や読んでる大人まで楽しくみることができ、これから何回もみてみたくなりました。(読者の方より)
絵本と図鑑の間のような本ですね。息子にとって初めての科学との出会いになりました。すっかり恐竜にはまり、毎晩親子で楽しんでいます。本を開くたびにあたらしい発見があるので、私の方が夢中になっています。他のシリーズ、続編が出るのを心待ちにしています!(3歳・お母さまより)