ボクがよくいく動物園では、大きなニシキヘビを抱かせてくれる。そのニシキヘビのキョウコちゃんが、あるとき便秘で苦しんでいた。便秘でおなかが痛くなったとき、ボクのおばあちゃんはやさしく腸の形にそって、おなかを押してマッサージしてくれた。そうすると、ウンチがするっと出たんだ。ボクが同じようにキョウコちゃんにマッサージすると、カチン、コロン、ポン、ポン、ポーンとウンチが出てきた! これは動物園で、本当にあった話。運動不足も便秘の原因だから、体操も必要。それに加えて、おなかのマッサージは便秘にとてもいい! 小児科の先生が、経験に基づいて書いた、快調な腸を保つための絵本です。
1945年愛媛県松山市生まれ。1971年に小児科医となり、1974年から東京都立墨東病院で、小児脳神経外科医として働いている。1989年ホモ・ルーデンスの会を立ち上げ、年1回東京お茶の水のカザルスホールで「いのちと芸術の集い」を開いていた(~2005年)。1991年と1996年に登場した“どろ亀さん”を自称する森林学者の高橋延清・元東大名誉教授から、主治医を命じられる。1999年から、生活の質を問う藤原QOL研究所代表。地域の高次脳機能障害の方の相談支援を行っている。著作は『おしゃべりな診察室』『医者も驚く病気の話』など、絵本作品に『雪のかえりみち』『まほうの夏』、どろ亀さんもモデルの『湯めぐり一番 道後の温泉』などがある。