駅前を出発したバスは、ピンポンとなるたびに止まります。海へ向かって走る、さわやかなバスの旅。『ピン・ポン・バス』の続編。
受賞歴:
★刊行時に寄せられたメッセージです
オレンジ色の『ピン・ポン・バス』が絵本になって8年。色違いの「弟」が生まれました。まえのは町から山のほうへ行く路線バスでしたが、こんどは海行きの青いバスです。
小さい子どもたち、とりわけ男の子たちは、ほんとうに乗り物が好き。大きい。力強い。動く。しかも音まで出る。そういうものに本能的にあこがれるみたいです。
だけど、お母さんたちはどうですか? 電車もバスも、必要があれば乗るけれど、とくに興味はないわ、という方が多いのではないでしょうか。じつはわたしもそうでした。広告のちっちゃなバスの写真にまで目を輝かせる息子を見ながら、「やれやれ、どうしてこんなのがおもしろいのかなあ」と思っていたのです。だけど、その情熱がちょっとうらやましくて、考えたのが、共有する方法。つまり、わたしにもおもしろくて、子どもも喜ぶような乗り物絵本をつくればいいんだ!ということでした。初代『ピン・ポン・バス』の絵本は、こうしてできました。
今回の『うみへいくピン・ポン・バス』も、もちろんバスが主役の絵本です。でも、途中にバス以外のものもたくさん描いてもらいました。いろんな人、いろんな車、いろんなお店、どんどん変わる周囲の景色。「あの怪しいおじさんは誰?」とか「こんなところにもネコが!」とか「この人、まえの『ピン・ポン・バス』にも出てたよね」とか…ページのすみずみまで楽しんでいただけるとうれしいです。
それでは、海までの小さなバスの旅、どうぞご一緒に!(竹下文子)
息子が自分で選び、寝る前の読み聞かせでは、1ページ目からニコニコ。ラストまでニコニコ。そしてそのまま寝てしまいます。昔から寝ない赤ちゃんで大変でしたが、やっと寝顔がかわいいなあ、おもしろくて満足なんだろうなあ、と思います。本当にありがとうございます。(5歳・お母さまより)
乗り物+ストーリーの本を探していたらこの本に出会いました。ストーリーも絵もリアルで、孫も食いついて見て聴いて、リアクションも大いにある本です。(2歳・ご家族より)
子供がバスが好きで、絵のタッチも持っていないタイプだったので、ためしに買ってみました。1回読んだら気に入って、10回近くも連続で読まされました(笑)バスだけでなく、色んな乗り物が出てきて、楽しめましたし、たくさんの人や動物がいるので読むごとに新しい発見がありました。バスに乗っているおばあちゃんが1ページ目では笑っているのに2ページ目では寝ていたり、しゃぼんだまを吹いている子がいたり、親子で一緒に楽しめました。(2歳・お母さまより)
乗り物が大好きな息子が店頭で自分で選びました。実際に読んでみると、バス以外にもいろいろな乗り物がでてきて、楽しんで見ていました! 3歳になったばかりの子には、文章もちょうどよく理解しやすい内容で、とてもよかったです。(3歳・お母さまより)