クレーン車や消防車など、人や物を高い所に運びあげる車たちが登場。「とどくかな」「とどいた!」のくりかえしが楽しい幼児絵本。
受賞歴:
★刊行時に寄せられたメッセージです
「はじめてのはたらくくるま絵本!」 ぼくは、この本を勝手にそう呼んでいます。この本をきっかけに、子どもたちが「はたらくくるま」を好きになる、そんな絵本が作りたかったのです。
ぼくの家の近所でも、いたるところで工事をしています。子どもと散歩していても、どんなクレーンやパワーショベルが来ているのか気になって、音のする方へ歩いていきます。大きな音を出して派手な色の重機が力強く動くさまは、なんとも魅力的で、思わず見とれてしまうのです。
しかし、よく見てください。その見た目とはうらはらに、重機の動きは、意外にも、単純な反復運動にすぎません。「はたらくくるま」は、自分の得意とする動きを「よいしょ」とリズミカルに、また、ときには「とどくかな」と緊張感を持ってくりかえすことで、大きな作業を完成させていくのです。そして、ほかの重機と連携し、「まかせとけ」と作業を助け合うことで、より複雑な作業現場に対応していくことができるのです。
この絵本を描き終えて、ぼくの描きたかった「はたらくくるま」とは、子どもたち自身なのだと気づきました。自分一人ではまだなにもできないかもしれないけれど、できることをゆっくりと積み重ね、ときには友達と力を合わせながら、強く生きて欲しい。そう願ってやまないのです。(三浦太郎)
乗りものに興味があったので、この本を選びました。あまり本には関心を示さなくなっていた子どもが、何度も「読んで」とせがみ繰り返しページをめくる姿に親が感動してしまいました。わかりやすい絵と「とどいた」という繰り返されるフレーズが子どもの心を掴んだのだと思います。(2歳・お母さまより)
「とどいた!」の場面で息子は、手をあげて「あー」と反応して楽しんでいます。自分で持ってくるほどのお気に入りです。(1歳・お母さまより)
生まれたころ『くっついた』という本で初めて三浦太郎さんの絵本に出会いました。絵のタッチが息子が好きで三浦太郎さんの絵本をたくさん読ませて頂いています。「とどくかな?」と息子が私にとびきりの笑顔を向けてくれてとても幸せな時間を過ごすことができています!!ありがとうございます。(4歳・お母さまより)