長倉洋海がとらえた子どもたちの瞳の輝きと、谷川俊太郎が自らの内なる子どもを見つめてつづった詩。写真と詩が響きあうみずみずしい一冊。
1952年北海道釧路市生まれ。通信社勤務を経て、1980年よりフリーの写真家となる。以降、世界の紛争地を訪れ、戦争の表層ではなく、そこに生きる人間の姿を捉えようと撮影を続けてきた。『マスードー愛しの大地アフガン』で第12回土門拳賞、『サルバドルー救世主の国』で日本ジャーナリスト会議奨励賞、『ザビット一家、家を建てる』で講談社出版文化賞写真賞を受賞。著書に、『ヘスースとフランシスコ エルサルバドル内戦を生きぬいて』、『私のフォト・ジャーナリズム』などがある。
1931年、東京に生まれる。高校卒業後、詩人としてデビュー。1952年に第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以後、数多くの詩作にとどまらず、テレビアニメ「鉄腕アトム」の主題歌などの作詞、『スイミー』をはじめとする多くの絵本や『マザー・グースのうた』『スヌーピー』の翻訳、また『もこ もこもこ』『これはのみのぴこ』など絵本創作の分野においても、幅広く活躍。日本を代表する詩人として世界に知られている。
長倉氏の写真と谷川氏の詩がこんなにうまく合うとは、すばらしいことです。P57「だれもひとりではいきていけない」これは写真の中の一人ひとりがつぶやいているように感じます。すてきな本ありがとうございました。(62歳)