1952年、北海道函館市出身。1975年、茨城大学農学部畜産学科卒業。京都大学大学院理学研究科後期博士課程単位取得後退学。1978年より東京都の上野動物園や多摩動物公園に勤務し、ゴリラ、オランウータン、チンパンジーなど、おもに大型類人猿の飼育を担当。1985年にはチームでチンパンジーの人工授精に成功。1996年に東京都の「ズーストック計画」によって上野動物園にオープンした「ゴリラ・トラの住む森」の建設計画に携わる。2007年からは認定NPOボルネオ保全トラスト・ジャパンの理事として、国内外でボルネオに生息するゾウやオランウータンなどの野生動物の保全活動をおこなう。2010年からは上野動物園で学芸員として教育普及や広報の仕事を担当し、同年より京都大学野生動物研究センターで動物園のオランウータンの研究を継続。2015年、37年間勤めていた動物園を退職。同年より、日本オランウータン・リサーチセンター代表理事を務め、多方面にわたって類人猿の保護、啓蒙活動をおこなうほか、専門学校や大学などの教育機関で講師として教壇に立ち、NHKEテレ「地球ドラマチック」の翻訳監修も手がける。著書に『オランウータンのジプシー』、『モモタロウが生まれた』、翻訳書に「どうぶつの赤ちゃんとおかあさん」シリーズの『オランウータン』『ゴリラ』(共にスージー・エスターハス著)、監修に『東西ベルリン動物園大戦争』(赤坂桃子訳)などがある。認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン理事長。