さまざまな生き物の「おとなになりかた」、とくに人間とくらべて風変わりとも思えたり、信じられなかったりするような、49種のおどろきの成長のしかたを、イラストとわかりやすい解説文で楽しく紹介する本。
この世界に誕生した生き物の究極の目的は、子孫をのこし、自分の持つ遺伝子を後世まで受け継がせること。そのためには「おとな」になって、繁殖相手と出会い、産卵や出産をしなければならない。人間としては、オス親やメス親に見守られ、食べ物をもらって大きくなり、ひとりだちして…と考えがちだが、生き物の多様性はすごい。おばさんに育ててもらったり、お姉さんに育ててもらったりするし、まったく血のつながりがないおとなに育ててもらうだけではなく、ちがう種が親になり、ちゃっかり育ててもらうこともある。しかも、このように育ててもらえばよいほうで、産みっぱなしにされて、自分だけで生きていかなければいけない生き物さえいる。また、オスとして生まれたのに、おとなになるとメスになったり、メスとして生まれたのにオスになったりと、人間からすると、とても考えられないことが起こるのだ。生き物たちの育ちかたのおどろくほどの多様さは、長い長い時をかけて、生きのこりをかけて獲得してきた進化のすがたそのものだ。独特で、ふしぎに満ちた、生き物たちの育ちかたのいろいろを楽しんでみよう。