少年ウィルは、都会で心を病んだ母を交通事故によって亡くし、トラウマを抱えたまま、湖水地方の峡谷に住むイアンおじさんに引き取られた。日帰りキャンプでは、アフガニスタン難民の少年オマールが明るく話しかけてくれ、友だちになる。二人は、近くの山で絶滅危惧種のミサゴの巣をみつける。ウィルは、鳥を好きだった母が「わたしたちはみんな、鳥になってもどってくるのよ」といっていたのを思い出す。
ある雨の夜、ウィルは巣から落ちたミサゴのひなを拾い、納屋でこっそり育てはじめる。オマールといっしょに懸命に世話をしていたが、ある日、ひなが死にそうになり、おじさんにみつかってしまう——。
悲しみを抱えた子どもたちが大自然のなかで癒され、信頼と希望を取りもどしていく姿をていねいに描いた物語。