むかしむかしあるところに、おばあさんがいました。ある日、おばあさんは、りんごのパイが食べたくなりました。「りんごを まるごと つかって、おいしい パイを つくるとしよう!」ところが、りんごがありません。こむぎこと、バターと、さとうと、シナモンはたっぷりあるのに、りんごはひとつもないのです。
どうしてもりんごのパイを食べたいおばあさんは、庭にあるすももの実を持って、旅にでることにしました。「すももが ほしい ひとを みつけて、りんごと とりかえっこ してもらおう。」と、歩きはじめたおばあさん。出会った人たちと、持っているものを交換しながら、つきすすんでいきます。
120年以上前にできて、さまざまな形で再話されてきたお話を、日本語に翻訳し、新しく絵をつけました。おばあさんが大らかに言う「よのなか あげたり もらったり・・・」という言葉が心に残る楽しい絵本です。
巻末に「まるごとりんごパイ」のレシピがついています!