ここは山のなかにあるお堂。
お参りにくる人もめっきりへって、あれほうだいです。
「にんげんたちったら、バチあたりなんだから」と、ほとけさまのお使いのこんがらちゃんは、ぐちをこぼします。同じくお使いのせいたかくんといっしょに、おふどうさまと千手観音さまに相談しますが、おふどうさまはちっともうごかず、観音さまも「見守ることしかできません」と、おてあげです。
そこでふたりは、ふもとの小学校に入学することにしました。
「ぼくらのこと、おもいだしてもらおう!」
こうしてふたりはランドセルを背負って、学校へ通うことになったのです。
さあ、どんな学校生活がまっているのでしょうか。
——————————–
不動明王(おふどうさま)について
炎を背にした、こわい顔の仏さまです。右手の剣で人びとのまよいをたちきり、左手の縄で人びとをすくいあげます。どんなわるいさそいにも、まどわされず、動かない、強いきもちをもっています。
千手観音について
千の手と、その手のひらに千の目をもつ観音さまで、やさしい心とたくさんの手であらゆる人をすくいます。11の顔でまわりを見ているともいわれ、その手にもつ道具で、病気やわるいことなど、苦しみをのぞいてくれます。
こんがら童子・せいたか童子について
子ども(童子)のすがたをした、仏さまのおつかいで、わるい心やこわいものをおいはらってくれます。漢字では「矜羯羅」「制多迦」と書きます。不動明王の左右に立つ像が多く、三体そろって「不動三尊」とよばれます。こんがらは手をあわせ静かに見まもり、せいたかは元気に動くすがたであらわされ、不動明王にしたがい、お手つだいをしています。みなさんの心と体が、いつも健康でいられるように、おうえんしています。