シリーズ30周年を飾る、7年ぶりの新刊!
時代をこえて生きる狐・白狐魔丸の目をとおして、人間の不条理を見つめる大好評・歴史ファンタジー第8弾。
舞台は幕末、黒船が来航し、日本は大きな変化の時を迎える。
大老となる井伊直弼と、異才の学者、吉田松陰、それぞれの立場で、世をめざめさせようとするふたりに、白狐魔丸は出会う。
白狐魔丸は、大塩平八郎の乱のあと、鼠小僧次郎吉と大塩の孫にあたる幼子、小吉とともに、京から江戸へ向かう。次郎吉は、旅籠で出会った女中、お初と所帯をもつことになり、それを見届けた白狐魔丸は白駒山へともどる。その後、山へやってきた吉野の狐、雅姫とともに彦根に行き、風変わりな侍、のちの井伊直弼と邂逅する。師匠である仙人、雅姫が国を去るなか、白狐魔丸はこの国にとどまり、どうなるのかを見届けようとする。やがて、黒船が来航し、世の中はさらにゆれうごいていく。
<目次>
1 豊年踊り
2 金
3 母親さがし
4 勧進帳
5 迎え
6 旅の宿で
7 埋木舎
8 洞窟の異人
9 再会
10 いきさつ
11 小吉の問い
12 かたき討ち
13 寺の屋根の上で
14 ふたりの武士
15 楽隠居
16 旅
17 蒸気機関
18 うるしの木
19 自首
20 変わった江戸
21 茶器、大砲、そして曲芸
22 井伊直弼
23 大老
24 江戸の日々
25 牢の松陰
26 桜田門の雪