「わたし、ほんとは女の子だよ。」
これまで、なかよしの弟だと思っていたきょうだいが、ある日、自分は女の子で、デイジーと呼んでほしい、といいます。
変化にとまどう兄の視点から、トランスジェンダーの子どもと家族のかかわり、いかに受けいれていくのかを描く、作者家族の実話をもとにした絵本。
息子が〈トランスジェンダーの妹をもつ兄〉という新たな役割をうけいれやすくなるような資料がないかと探してみると、わたしが求めているものはありませんでした。(中略)
そんなわけで、わたしはこの本を、つまりうちの家族の物語を書きたいと思ったのです。この本の中核となるのは、デイジーであり、この子が勇気をもって自分の性別についてまわりに伝えたことですが、(中略)きょうだいも、兄や姉、弟や妹の新たな性自認にどう接したらいいかを考えるヒントになるようなものを必要としていて、うまくうけいれるのに時間がかかるかもしれないのです。(作者より)