





ひみつだからね
これは ほんとうは
ぼくだけのひみつなんだけどね
きみには とくべつに おしえてあげるよ
だれも知らないひみつの場所で、スピピーってくさぶえをふくとね……ガタンゴトン、タヌキの電車がやってくるんだよ!
池のほとりのふしぎなお城とお姫さま、林のおくで昼寝している木のおじいさん、波うちぎわにあらわれる大きな海賊船……。道に落ちているものや些細なできごとを、自分だけのとくべつななにかに変えてしまう、すべての子どもがもっている魔法の力を描きます。
日本絵本賞を2度受賞した著者が、幻想的な景色をぎゅっと詰めこんだ濃密な空想世界。日常を旅するように生きる子どもたちに。
自分のこども時代を思い出しました。こんな少年が本当にいたら、こどもの頃の自分は絶対に親友になれたろうと思いました。空想の世界を本気で生きていれば、それは普通のことになると思います。楽しく生きられることほど幸せなことはないですよね!(読者の方より)