過去20年の日本児童文学のなかから、時代を反映した作品、文学賞を受賞した作品を精選したアンソロジー。旅立ちをテーマに3作品を収録した。
森 絵都「宇宙のみなしご」
上橋菜穂子「十五の我には」
柏葉幸子「ブレーメンバス」
子どもの本の作家、詩人、翻訳家、評論家などが集まっている全国的な団体。子どもの本についての講座や、雑誌の発行、作品募集などの活動を行っている。毎年夏には、幼児から中学生を対象とした「子ども創作コンクール」も実施。
アンソロジーのおもしろさを存分に味わうことができました。1作品ずつでも十分におもしろいのですが、収録順に3作品を読み終えたとき、不思議な余韻に包まれました。作品の組み合わせが絶妙です。装丁もとてもステキです。(50歳)