サーカスに入れず、行き場をなくした象のオリバー。けれども、オリバーは明るく前向きに、いろんなことに挑戦していきます。
ニューヨークに生まれる。ナショナル・アカデミー・オブ・デザインで絵を学ぶ。18歳で雑誌『ニューヨーカー』に漫画家としてデビュー。以後、長年にわたり、新聞に、続き漫画“Tuffy”(タフィー)や“Laugh It Off”(笑いとばそう)を連載するとともに、数々の雑誌で活躍。児童書の作品も多く、あたたかくユーモアあふれる作風が読者に愛されている。代表作に『きょうりゅうくんとさんぽ』『きょうりゅうくんはするよ・しないよ』『ちびっこ大せんしゅ』『ナガナガくん』などがある。
★刊行時に寄せられたメッセージです
オリバーって、どんな象?
☆礼儀ただしい……思いどおりにならなくても、ちゃんと相手に、ねぎらいやお礼の言葉をいいます!
☆「なってみる」のが得意……その気になれば、犬や馬に変身(?)できます。「馬」のオリバーに騎乗したおにいさんの表情は、一見の価値あり。
☆名ダンサー……モダンダンスの名手としてサーカス団で人気を博すること、まちがいなし?
☆少々、物知らず……なんたって野生の象ですから。公園で子どもたちのブランコをゆらすときも、ワイルドな自己流です。
そして、なんといっても……
☆へこたれない! 手ちがいでサーカス団に入れなくても、動物園に受け入れ拒否されても、明るく次の道をさがします。
そんなオリバーのユーモラスなすがたを描いているのが、『ぞうのオリバー』です。原書がアメリカで出版されたのは1960年で、今も読みつがれています。『ぐりとぐら』のように、親子二代で楽しんでいる読者もいることでしょうね。どうか、日本の読者のみなさんにも楽しんでいただけますように。(三原 泉)