ライオンやシマフクロウなど本物の動物43種がだじゃれどうぶつに変身!動物画家が描いたまぼろしの絵が1冊の本になりました。
1940年大阪生まれ。子どものころから動物がすきで、独学で動物の画を描きはじめる。おもな絵本の作品に、『どうぶつのおやこ』、『おかあさんといっしょ』など。絵を担当した作品に『しっぽのはたらき』『どうぶつのおかあさん』『冒険者たち』『グリックの冒険』『ガンバとカワウソの冒険』など多数がある。『野鳥の図鑑』など図鑑の作品も多く、『広辞苑』の挿絵も描く。サントリー愛鳥キャンペーンの新聞広告で、朝日広告賞グランプリ受賞。
「こんな絵があるんです」と、薮内正幸さんのご家族から絵を見せていただいたのは、数年前のことでした。見せていただいた封筒に描かれていたのは、「だじゃれどうぶつ」たちの絵・・・。残念ながら私は、生前の薮内さんにお会いする機会はなかったのですが、封筒の絵は、薮内さんの動物たちへの愛情の深さや、サービス精神旺盛なお人柄をあらわしているようでした。
2009年に吉祥寺の武蔵野市立吉祥寺美術館での展覧会でも、一部が展示されていたので、この「だじゃれどうぶつ」の絵に見覚えがある方もいらっしゃるかもしれません。この本では、薮内さんが描いていた「だじゃれどうぶつ」のほとんどすべてを紹介しています。あまり知られてない「シマテンレック」や「エンペラータマリン」といった動物もでてくるので、本物の動物にも、だじゃれの動物にも、短い紹介文をつけています。紹介文は、この本のために、絵本作家のスギヤマカナヨさんが書かれたものです。
笑ったり、つっこみをいれたり、本物の動物の知識を増やしたりしながら、楽しんでもらえたら幸いです。新しい「だじゃれどうぶつ」を考えたら、ぜひおしえてください。