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書籍形態

きいろいのは ちょうちょ

シンドバッドの冒険

シンドバッドの冒険

シンドバッドの冒険

斉藤洋  著

一徳  画

定価(本体価格) 1,200円+税
偕成社在庫 わずか
対象年齢 小学校高学年から
ジャンル 読み物 > 古典・名作
サイズ(判型) 20cm×14cm
ページ数 222ページ
ISBN 978-4-03-744700-7
NDC 929
発売日 2004年9月

内容紹介

「アラビアン・ナイト」を斉藤洋の語りでおくるシリーズ第一弾。バグダッドの商人シンドバッドの奇想天外な七つの冒険の物語。

受賞歴:

  • 全国学校図書館協議会・選定図書(2004)

著者より

★刊行時に寄せられたメッセージです

『アラビアン・ナイト』は、何百年ものあいだ、たくさんの語り手たちに語りつがれてきた物語です。ひとりひとりの語り手は自分の言葉、自分の語り方で語ってきたのでしょう。そこで私も……、というわけで、私が語り手になり、できあがったのが、今回出版する『シンドバッドの冒険』です。

『シンドバッドの冒険』には、正体不明の怪物、怪人が次から次に登場します。

そういう怪物や怪人も不思議ですが、私がいちばん不思議に思ったのは、別のことです。どの航海でも、船出した商人の中で生きて帰ってくるのは、シンドバッドただひとりなのです。どうして、生還するのがシンドバッドだけなのでしょうか?

この謎について、私の『シンドバッドの冒険』でも、答えを出していません。これについては、読者の皆様がこの本をお読みいただき、ご自身でお考えいただきたいのです。

それから、七度目の航海に登場するやさしく美しい女性ですが、どうも私にはこの女性の正体がわからず、とても謎めいて見えるのです。

この人物については読者の皆様は、「えっ? どこが謎なの。ぜんぜん不思議じゃないじゃないか。」
とおっしゃるかもしれないし、
「なるほど、これは不思議な女だ……。」
とつぶやかれるかもしれません。

不思議と思うか思わないかは、人によってちがいます。もしかすると、私がまるで不思議に思わないところで、読者の皆様が不思議さを感じられることもあるかもしれません。読者の皆様が『シンドバッドの冒険』でいろいろな不思議を味わっていただければ、私はとてもうれしく思います。(斉藤 洋)

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