ともだち紹介

メキシコのリセット

2014/09/24

ほとんどの人が「タペテー」とよばれる織物づくりにたずさわる町に、
リセットという10才の女の子がくらしています。
きょうは、そんな「織物の町の少女」リセットについてご紹介します!

リセットの住む、テオティトラン・デル・バジェという町では、
なんと約99%の人びとが織物に関係する仕事をしています。
そのため、町ではいつもどこからか機織り機の
「ガシャン、ガシャン」という音が聞こえてくるそうです。
リセットはお店の手伝いをよくするそうですが、
この町では店を手伝う子どもは少ないので、すっかり市場の有名人なんだとか。

リセットはとにかく物をつくるのが大好きで、
アクセサリーをつくったり、ペンをデコレーションしたり、
手先が器用なのはお父さんとお母さんゆずり。
お母さんが刺繍をしたエプロンは市場でも大人気で、
リセットも教わっているそう。
これだけいつも手を動かしているリセットなら、すぐに上達しそうです。

リセットがこの町にやってきたのは、2年前。
それまではアメリカでくらしていました。
アメリカでは都会のアパートの中でほとんどの時間をすごしていたので、
空気もからっとしていて自由な雰囲気のこの町をとても気に入っているそう。

そんなメキシコの町で暮らすリセットのことがよくわかる、
世界のともだち⑬『メキシコ』は、現在発売中です!
日本はすっかり秋ですが、メキシコの熱気がムンムンと伝わってくる一冊です。

メキシコ メキシコってどんな国?

死者の日
11月1日、2日は、メキシコの伝統的なお祭り「死者の日」です。
この日は死者が帰ってくるとされており、前日からむかえる準備をします。
教会や家につくられた祭壇はマリーゴールドの花にかこまれ、はっとするほど美しいです。
本の中では、「死者の日」の1日がくわしく紹介されています。

大きな壁いっぱいの壁画
メキシコの芸術といえば、町のいたるところで見られる壁画。
1920年代からはじまった壁画運動により、たくさんの有名な画家がうまれました。
もともとは革命のときに国民にメッセージを伝える手段だったという壁画は、
メキシコの国柄をよくあらわしています。

モレソース
メキシコの食事に欠かせないものといえば、やっぱりモレソース。
甘くないチョコレートとスパイスを煮こんでつくります。
その味はやみつきになるそうで、作家のマダジュンコさんは
メキシコを紹介した『モレの国メキシコ』という本を書いています。
ぜひこちらもチェックしてみてください!

メキシコ出身の有名人
フリーダ・カーロ(画家。民族芸術の第一人者のひとり)
ディエゴ・リベラ(画家。壁画運動の代表的作家のひとり)
ルイス・ミゲル(歌手。グラミー賞を幾度も受賞)
カルロス・サンタナ(ミュージシャン)
ミル・マスカラス(プロレスラー。「千の顔を持つ男」などのニックネームをもつ)
エドガー・ゴンザレス(プロ野球選手。2010年、2012年には巨人でプレー)

(写真:長倉洋海 イラスト:鈴木千佳子 文:編集部 丸本)

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